ようこそ恵子美術館へー若者たち(3)ー
(感想文と写真は無関係です)

「さとうきび畑の歌」岡田徹に魅きつけられて
                      辰巳しずか

 恵子美術館には膨大な作品がひしめきあっている。上品な(ここが上品でないと言うわけではないが)美術館と違う鑑賞の仕方で私はみた様に思う。直観で、目に入った物だけをみるのだ。
 「さとうきび畑の歌(1)」(岡田徹)は目を魅いた。何においても浅い私にも画家の心が伝わった。戦争中の飛行機はトンボに変わり、目前に美しい海と砂浜が在る。平和が戻ったこと、戦が終わったことを喜んでいる。しかし、このカンバスの視点(始点)はやや低い。下方の草むらになっている、その草かげには戦で散った人々の骨がうずもれている。作者はそこから世間をみているということだ。その悲しみがドンと私の胸を襲った。彼のポジションが草かげから移ることはないだろう。戦争が人の考え方、人生観にどれ程影響したかということだ。
 私の説明では嘘もあるかもしれない。まず自分の目でみて感じて欲しいと思う。

(辰巳さんは、徳島県からの観光客です)


日本の美術館では、写真撮影禁止が当たり前なので、絵の前での記念写真は貴重な思い出にな.るようです(企画展示室3)
(★写真と感想文は無関係です)

夢の中の場所

         呉羽政紀

 沖縄に来る何日か前に、この青い箱を訪ねる夢を見ました。建物の中から強く、女性の存在を感じました。けれどその時は怖くて、中に入っていくことが出来ませんでした。
 沖縄を巡る旅では、美術館はおろか、画材屋さんを見かけることすら稀でした。これはきっと、この花と唄と踊りの島では、絵なんて物が不要になっているに違いない、とも思い始めています。ところが宮古で夢の中の青い美術館の建物を目にした時、それは違うと分かりました。夢の中の場所が、海の近くであるとは感じていましたが、まさか沖縄とは思ってもみませんでした。少しビックリですが、やはり何より嬉しくて笑ってしまいました。そしてその笑みと反面、絵は悲しい物語でした。だから笑い泣きです。沖縄はいつだって笑い泣き。何か自分自身の在り方を知りました。沖縄の皆さん、もっと自分を吐き出してください。

(呉羽君は長野県からの観光客で、絵も描かれるそうです)


「恵子美術館」の外観を見て入ってくる観光客も多い。写真は自転車で訪れた本土の学生(「恵子美術館」本展示室)

(★写真と感想文は無関係です)
(4)へつづく